弾撥指(ばね指)の改善例

1.来院時の症状・お悩み

60代 女性

1ヶ月ほど前から左手第3指が曲げにくくなり、伸ばす時には右手を使わないと伸ばせない状態になっているとのこと

特に朝が症状が強く、現在では日中も曲げ伸ばしが出来ない痛みがあり、複数の病院へ受診したが、

手術を勧められるので、それがいやで来院されたとのこと

 

2.検査

診せて頂くと、左手の手のひら側、中指が完全に腫れている状態。

屈曲時は指が十分に曲がらず、こぶしが作れない状態。

そこからの伸展時は自分で伸ばすことが出来ずに右手で伸ばしてあげる状態で、典型的な弾発指(ばね指)。

ARテストで原因を検査。

胸椎8番の左、にトラブルを発見

3.施術

初回

検査時に症状が非常に強く、痛みがある状態だった。ー

本来はベーシック等の基礎的な処置をした後に施術を行うべきだが、今回はそういった基礎施術を行わず、

いきなり遠絡療法を使用して、患部の炎症と痛みを抑えるように処置。

患部の痛みが引き、本人が楽になった段階で、ベーシックを開始。

本来の患部、胸椎8番をアクティベーターを使用して矯正。

矯正後は指は抵抗なく動けるようになる(屈伸)が、若干の制限と痛みを感じるとのこと。

指に残った可動制限を手技にて解除。

完全な屈曲と伸展が出来るようになり、こぶしが作れるようになる。(ここまでの施術、約10分)

 

2回目(初回から1週間後)

起床直後に若干の違和感があるが、日中はほぼ問題がなく使えているとのこと。

検査をすると若干回旋時に関節部に可動制限が認められる。

簡単な手技で可動を改善。処置終了。(施術、約5分)

 

3回目(初回から2週間後)

全く問題なく使用できており、違和感もないとのことで、検査のみ行い終了。

 

 

4.解説

典型的な弾発指(ばね指)の症状。

ばね指は腱鞘に引っかかりが出来る事で、腱がスムーズに動かなくなることで発現するとされている。

ほとんどの場合、リハビリなどで腱鞘の部分をゆるめる・湿布などで患部を冷やす等の処置を行い、徐々に指を伸ばすようにするが、今回の場合、痛みと腫れが強かったので、遠絡療法を先行させて、痛みと腫れを改善した事で、その後の胸椎の矯正が楽に行えた。

胸椎の矯正後は、患者様も驚くほど指の屈伸がスムーズに行えたので非常に効果が高かった。

施術後、しっかりとこぶしが握れるようになって、患者様も手術をしなくてすんだと大変お喜び頂いて、施術者として嬉しくなった。

 

洲本接骨院