「痛みが消えた」と「治った」は違います

ぎっくり腰や腰痛の痛みが少し改善してくると、もっと早くなおしたいと考えますが、

ここで誤解が多いのが、【痛みが引いた・消えた】と【治った】は違うということ。

ぎっくり腰や腰痛だけではありませんが、回復期(少し痛みが引いた時期と思ってください)は、

決して治ってるわけではありません。

 

患者様の説明の際に良く例えるのが、擦り傷や切り傷です。

擦り傷

擦り傷や切り傷は、受傷直後は痛いですよね。

その後、【かさぶた】ができると痛みはかなり引きます。

(ここが腰痛でいえば回復期と思ってください。)

 

この段階では、痛みは引いていますが、無理な動きをするとかさぶたがはがれて

もう一度血が出たり、痛みがぶり返したりしますよね。

(これが腰痛でいえば再負傷になります。)

 

確かに、かさぶたができると痛みは引きます。

しかし、これは痛みを感じていないだけで、治っていないというのは

皆さんも体験的にご理解されていると思います。

かさぶたの中はまだまだ傷が残っていて、体は一所懸命に傷を回復させているのです。

ぎっくり腰や腰痛も同じです。

擦り傷や切り傷のように目に見えていないだけで、

体の中には傷があります。無理をするともう一度痛くなるのです。

 

痛みが引いたことと治った事が同じではないことがわかってもらえたでしょうか?

腰痛やぎっくり腰の場合、傷が目に見えないだけに、

どうしても痛みを回復の基準にしてしまいがちです。

何度も腰痛やぎっくり腰になった方が、

「腰痛はくせになる」

 

「ぎっくり腰はくせになる」

という言い方をされることがありますが、実際は違います。

 

かさぶたを例にすると、かさぶたができて痛みが引いた時点で治療をやめてしまうので

もう一度傷が開いて、かさぶたから血が出ているだけです。

一言で言うなら【治しきれていない】だけです。

みなさんはきちんと治してきってくださいね。