交通事故後遺症の改善例 その1

1.来院時の症状・お悩み

50代 女性

4年前に交通事故で高エネルギー外傷(命に関わる危険のある状態のこと)

その後、頭痛・背部痛・両手のしびれ・両下腿部のしびれ・吐き気などの症状が改善しないとのことで来院

顔色も悪く、痛みのために体がゆがんだ状態

2.検査

首、膝、足首、仙腸関節の可動減少

首、背部、腰部の筋肉の張りが強く、硬い。

可動域検査をするが、可動域が狭く通常の検査ができず、略式の検査で状態を確認。

押圧痛も強い状態。

吐き気など不定愁訴も多くある状態。

3.施術

初回

首、膝、足首、仙腸関節の可動域が減少し筋肉の非常に硬い状態であるため、全身の筋肉・関節の緩みをつけることを目的に無痛整体をベースに施術を開始

施術後、可動域が拡がり、押圧痛が減少。

 

6回目(初回から1ヶ月)

首の痛み、両手のしびれ、右股関節痛がある状態。

自覚症状はないが、首の回旋時に若干の下方への可動変位がみられる

 

11回目(初回から2ヶ月)

体調が非常に悪い状態

歩行時の足首の痛み、両手指が曲がりにくい、首の痛み、頭痛、腕の痛み等多数

検査の結果スイッチング現象(自律神経のトラブル)を認める

施術法を変更し、自律神経整体にて対応

施術後、スイッチング現象は解消

足首の痛みをはじめとした各種症状の緩和

 

18回目(初回から4ヶ月)

頭痛、両手のこわばり、首のハリ、右腰痛があるが、日常生活は問題なく過ごせている

無痛整体にて対応

 

24回目(初回から5ヶ月)

首の痛み、頭痛、両ふくらはぎから足への痛み、腰痛、両手のこわばりがあるが、日常生活の不自由はなくなる。

体全体の症状がだいぶ落ち着いてきたので、クラニアル(頭蓋骨)調整を開始

施術後は体が楽になったとのこと

 

42回目(初回から1年)

初回に出ていた関節可動域の減少・制限はほぼ100%解消

両手、足のしびれは無し

自覚症状としては若干の肩こりのみ

経過改善の為、今後は1ヶ月の1回のメンテナンス施術に移行

4.解説

非常に大きな交通事故の後遺障害をお持ちの方でした。

高エネルギー外傷は生命の危険があることから、救命に影響のない部分の処置は遅れてしまいます。もちろん、救命活動が優先されるのは当然なのですが、症状が安定した後に、処置がおくれた部分の障害が残ってしまうことがあります。今回はそういった例でした。

受傷から数年たち、関節や筋肉の負荷が限界をむかえ、非常に強い症状を多数お持ちの状態でしたので、改善するのに、いくつかの段階を置かなくてはいけませんでした。

交通事故や長期慢性例の場合にはあることのですが、施術を行う際、いくつかの段階を踏まえて、施術計画を立てなくてはいけないことがあります。

今回は初期段階では体のひずみを解消し日常生活に問題をなくす事、次に回復力をあげる処置、3段階目に改善し切れていない細かな歪みを解消していくこと(この段階で部分的に自律神経の問題も解消)、といった感じで数段階に分けて施術を行ってきました。

約1年ほどかかりましたが、ほぼすべての痛みとしびれが解消したため、ご本人も現在は生活を楽しんでいらっしゃいます。