交通事故の代名詞ともいえる「むちうち症」ですが、なかなか改善せずに苦しんでいる方が多くいらっしゃるようです。
本日もそんな患者様が来院されました。
そこで、今回はむちうち症が、なぜ、なかなか改善されないのかを解説していきたいと思います。
理由 その1 首しか診ない
むちうち症は確かに首の症状ですので、首の検査や治療をするのは当たり前の事です。
そのこと自体は問題はありません。
問題は、それ以外の検査や治療をしないということです。
にんげんの体の構造は、絶妙なバランスで成り立っています。
子供の遊ぶ人形を想像するとわかりやすいと思います。
人形は人間に似せてありますが、まっすぐに立てるのはなかなか難しいですよね。
何気ないことなのですが、このバランスが絶妙なのです。
交通事故ではこの絶妙なバランスが崩れてしまうのです。
交通事故の瞬間を想像してみてください。
突然の衝撃で、ハンドルを持っている手やブレーキを踏んでいる足にトラブルが出ているかもしれませんし、
衝撃のために腕をドアにぶつけているかもしれません。
最近ではエアバックが開いて、余分なケガをしている事もあるかもしれません。
もちろん、こういった衝撃を患者様自身が覚えていることも、覚えていないこともあると思います。
なので!
検査を通して、こういった首以外の部分の検査や治療がむちうち症の改善には重要だったりします。
理由 その2 刺激の入れすぎ
洲本接骨院には、他院から症状が改善しないと転院される患者様がいらっしゃいますが、
そういった患者様にお話を伺うと、多くの例で、間違った対処をされていることがあります。
それが、刺激の入れすぎです。
交通事故の場合、受傷後2週間ほどは安静のうえ、弱い刺激や固定で患部の安定を図ることが第一選択肢になります。
その後、経過を踏まえて徐々に患部に刺激を加えながら、改善を図るようにするわけですが、
間違った例では、いきなり首の牽引療法を始めたり、長時間の電療やマッサージをしたりしています。
そういった刺激の入れすぎは、結果的に改善を遅くしてしまいます。
ちなみに、
本日、来院された患者様の首の痛みの原因は
右手にありました。
追突されたときにハンドルを強く固定したこととエアバックが開いた衝撃で
前腕部をケガしたときに捻ったようでした。
お電話ありがとうございます、
洲本接骨院でございます。